
2025年3月、横浜アリーナで開催された
〈FORCE MAGAZINE Presents FORCE Festival 2025〉が
3万人を動員し、
日本ヒップホップ史に残る熱狂を生んだ。
Future、Central Cee、Sexyy Redといった
海外勢に加え、YZERR、T-Pablow、
Awich、Watsonなど国内の実力派も集結。
ジャンルや国境を越えて交錯したこの2日間は、
日本のシーンが“世界基準”に近づいた証である。
なかでも圧倒的な存在感を放ったのが、
UK発のスター Central Cee だ。
世界を動かすUKラッパー、Central Ceeとは
ロンドン出身の26歳。
UKドリルを世界に広めた旗手で、
“Doja”“Sprinter”は英チャート1位
再生10億回超えを記録。
ファッション面でもBurberryの
ショーに登場するなど、
音楽とスタイルを横断する
カルチャーアイコンとして知られる。
SNSでは「Central Fit」と呼ばれる
彼の着こなしが拡散し、
若者たちに“本場のストリート”への
憧れを植えつけた。
音、姿勢、スタイル——そのすべてが
“世界水準”を体現している。
FORCE Festival 2025で
証明された“世界基準”の存在感
横浜アリーナを埋め尽くした観客の前で、
“Doja”のイントロが鳴り響いた瞬間
中央のステージから放たれた
Central Ceeのエネルギーが
会場全体を包み込んだ。
代表曲“Sprinter”の後、
Sexyy Redとの共演曲
「GUILT TRIPPIN」ではボルテージが最高潮に。
言語も国境も越えた共鳴が生まれ、
その光景はまさに
「日本のフェスが世界と肩を並べた瞬間」だった。
一方で、同フェスではWatsonが
“Working Class Anthem”で
自身の生き様を叩きつけ
ASAP Fergが圧巻のステージングで
“本物”を見せつけるなど、
国内外のアーティストが
それぞれの“リアル”を提示。
だが観客の反応は、TikTok発ヒット曲には熱狂し、
それ以外には静まり返るという二面性も見せた。
この対比こそ、
いまの日本のヒップホップシーンが抱える
リアルな断層であり
その中心で“本物の熱”を放ったのが、
Central Ceeだった。
Central Ceeが火をつけた
Labubuカルチャー
Central CeeがSNSで紹介したことをきっかけに、
世界のストリートで注目を集める
アートトイ「Labubu」。
無邪気で奇妙な表情をもつ
このキャラクターは、
音楽やファッションと同じく
“自己表現の象徴”として拡散中だ。
Labubuを選ぶことは
単なるトレンドではなく
“自分のセンスを表す行為”。
それはCentral Ceeが音楽で体現する
「ブレないスタイル」と共鳴している。
彼の音がカルチャーを動かし、
Labubuのビジュアルが
それを象徴として可視化する。
音と造形——
異なる表現が交わるその瞬間に、
いまのストリートの本質がある。
音で世界を繋ぎ、カルチャーを進化させる
FORCE Festival 2025が示したのは、
“世界の本流”と“日本の熱”が
同じ空間で交錯する時代の到来だ。
Central Ceeはその中心で、
音楽を超えてファッションや
アートまでを巻き込み、
Labubuのようなカルチャーアイコンを通して
“個性を楽しむ”という
時代の価値観を広げている。
音で世界を震わせ、
スタイルで文化を動かす——
その最前線に、
Central CeeとLabubuという
新しいシンボルが立っている。







