ルイ・ヴィトンの豆知識

世界で最も有名なファッションブランドのひとつである
「ルイ・ヴィトン」。

創業は1854年
移動手段が馬車から鉄道へ移行する時代に
旅行用トランクの製造を専門に扱う店として
フランス パリにアトリエに創立されたのが始まり。

以降169年も人々に愛され続けるブランドへ
成長を遂げたのですが
実は日本と意外な関りがあった事はご存じでしょうか。




柄の発祥は日本の文化から???

現在でもルイ・ヴィトン売上のうち
約60%を占めるモノグラムシリーズ。

そのデザイン実は日本の‟あるもの‟を
モチーフに作られています。

1867年にフランスのパリで行われた万国博覧会には
日本の伝統工芸品も出展されていました。

幕末の世、鎖国によって長く国を閉ざしていた
日本の文化はヨーロッパの芸術家たちの間では
大変新鮮で自らのアートの中に
日本のエッセンスを盛り込む者があらわれる
「日本ブーム」というものが起きたのです。

ルイ・ヴィトンと息子ジョルジュ・ヴィトンも
日本ブームに心酔した一人でした。

当時ヴィトンの評判と機能性は突出しており、
同業者によるデザインだけを真似た
粗悪な模倣品が市場に出回っていました。

その対抗手段として新しい商品デザインを
求められたジョルジュは日本の市松模様から
インスパイアされた「ダミエ」が誕生しました。

ところが生産効率をあげるために
デザインをシンプルにしていた「ダミエ」も
すぐに模倣されてしまいます。

より工夫された斬新なデザインが
必要だと考えたジョルジュは
万国博覧会に出展されていた品物の中に
家紋があしらわれたものがあった事を思い出し、
それをヒントに「ダミエ」発表から8年後に
「モノグラム」誕生したといわれています。

LとV、花と星のシンボルが均一に並ぶフラットかつ
複雑なパターンで、以降同業による模倣品を
激減させる事に成功し、現在においても
ルイ・ヴィトンを象徴する作品となりました。




時代とともに常に革新し続ける

いまや世界的なラグジュアリーブランド
として確立したルイ・ヴィトンだが
2017年が大きな転換期だったといえるでしょう。

常に世間を賑わし続けているストリートブランド
Supremeとのコラボを実現。
ストリートとラグジュアリーの融合といった
前代未聞のコラボはいまやファッション業界全体
としてもラグジュアリーストリートととして
大きなトレンドを形成してる。

最近では2022年にNike Air Force1との
コラボを果たしたことも印象的だった。




ディレクターにファレル ウィリアムが就任

故ヴァージル・アブローの後任として、
Pharrell Williams(ファレル ウィリアム)が
ルイ・ヴィトンの
メンズ・クリエイティブ・ディレクター
に任命された。

ファレルはこれまで、ルイ・ヴィトンをはじめとする
シャネルやモンクレールなどのラグジュアリーブランド
とのコラボレーションをいくつも行っており

そのたびにファレルが持つファッションの哲学で
革命を引き起こしている。

ルイ・ヴィトン メンズにファレルを起用することは
ラグジュアリーブランドを世界的な
ポップカルチャー・ムーブメントに変える
というLVMHの戦略の最終形だと言えるのかもしれない。

またファレルが所属する音楽グループN.E.R.Dと
東京の90~’00年代のストリートウェアを意識した
NYのストリートブランド「Hidden NY」
との2022AWにコラボを果たしており、自身も
Hiddenに対して非常にリスペクトを払っています。

今後ファレルのデザインにHidden NYの要素が
組み込まれれば間接的ではあるが、
再度ルイヴィトンに日本のファッション文化が
取り組まれることも期待できる。